それでも、僕はこの道を選んだ。

多様な価値観を認めよう、そして自分の価値観を軸に生きていこう

薬剤師から鍼灸師へ⑦〜まずは現場に踏み入れてみる事が自分軸作りの第一歩〜

前回までのブログの続きになります。

・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながらも、
多くの一般の方と話すことで、
・シンプルに人の悩みに答えたい。
・薬剤師は病気に無知である。
と思うようになりました。

 

前々回の記事にて、薬剤師という職種ができた時代は
”医療に必要な科学者”という位置づけだった、
という事をお話ししました。

前回の記事では、多くの人が薬局には
”身近に健康について聞ける場所”
を求めているというお話しをしました。

 

ここに大きな差があります。
”医療に必要な科学者”として求められた時代は
薬剤師が大衆向けではなく、
医療の中の一角として考えられてました。
時代が進んで、
”身近に健康について聞ける場所”の時代は
薬剤師が少しずつ大衆化され、
より身近な位置づけへと変化してきました。

 

時代の流れによって
薬剤師に対して求められている事が変化してきている、
と僕は感じたのです。
学生の時に勉強した事と
実際に一般の人から求められる事に
大きな差ができたのは時代が変化なのだ、
と僕は感じ、
大学で習ってきた事だけでは通用しない、
だから、
もう一度一から勉強しないな、
と思うようになりました。

どんな事もそうですが、
時代の変化に応じて
人々が求めている事が変化します。
その”時流”みたいなものを捉えるには、
その現場にいないと分かりません。
簡単に言うと、
”やってみないと分かんないよ”
という事です。

 

どんな事を求めているのか・・・
何をしたら喜んでくれるかな・・・
こんな仕事したいけど何から始めたらいいのかな・・・

 

どんな仕事でも構いません。
まず一歩踏み込んでみる。
そこであなた自身が感じた事、考えた事、
その時代に求められている事。
現場であなたなり感じたとった事を
自分なりに表現できる形に変えてみる。
その繰り返しがあなたらしさを生み、
あなたの自分軸になるのかな、と僕は思います。

 

***合わせて読んでほしいブログ***
【薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ②~薬のない町の薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ③~お話ししか出来ない専門家~】
【薬剤師から鍼灸師へ④~シンプルに人の悩みに答えたい薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ⑤~病気に無知でも悲観することはない薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ⑥~気軽に健康について聞けるプレイス~】

 

薬剤師から鍼灸師へ⑥〜気軽に健康について聞けるプレイス〜

前回までのブログの続きになります。
・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながらも、
多くの一般の方と話すことで、
・シンプルに人の悩みに答えたい。
・薬剤師は病気に無知である。
と思うようになりました。

 

多く一般の方のと話すようになった事は
こちらの記事にてお伝えしました。

 

多くの一般の方とお話しする機会を得て、
・病気の事やその悩みを気軽に聞きやすい雰囲気
を薬局には求めている、
という印象を感じたのもその時でした。

 

薬局でしか聞けない・・・
医者には話しづらい・・・
病院では待っている人が多く気を使ってしまい、
医者や看護師とはゆっくり話しにくい・・・など

 

実は多くの人が遠慮気味になったり、
自分の思いを上手く伝えられない人も多い。
いろんな悩みを言い出せずにいる人、
実は病気の事をもっと知りたいけど、学ぶ機会がない人、
思っている以上に健康や病気に前向きに考え、
自分にできる事を模索している人、
に出会えました。
本当にいい場所で経験を積ませてもらった、
と今では思っています。

 

その経験から、

健康への興味関心を持っているが、
なかなか専門家に聞けずにいる一般の方が多い、
と僕は感じました。


そして、
実は薬局の現場では
一般の人に求められている事とは、
”身近に健康について聞ける人”
なのではないのかな、
と思うようになったのです。

 

前回の記事とのギャップに
お気づきになった方も多いかと思いますが、
この話の続きは次回にて。

 

***合わせて読んでほしいブログ***
【薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ②~薬のない町の薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ③~お話ししか出来ない専門家~】
【薬剤師から鍼灸師へ④~シンプルに人の悩みに答えたい薬剤師~】
【薬剤師から鍼灸師へ⑤~病気に無知でも悲観することはない薬剤師~】

 

【薬剤師から鍼灸師へ⑤〜病気に無知でも悲観することはない薬剤師〜】

前回までのブログの続きになります。
・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながらも、
多くの患者さんと話すことで、
・シンプルに人の悩みに答えたい。
と思うようになった。

 

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前回のブログの記事の中で、
薬剤師は薬のプロなんです、
というお話をしました。
薬剤師さんは病気については知らないの?
と思う方も多いかと思います。
これは僕が鍼灸学校に入ってからわかった事で、
新卒当時はそんな事思っていませんでした。
薬剤師は病気については全くの無知なのです。

 

正確に答えると、
薬剤師が大学で勉強する病気は、
市場に出回っている薬に関する病気
については勉強してきます。

例えば、糖尿病、高血圧、がん・・・など。
でも、
薬が関わらない病気については全くの無知です。
例えば、自己免疫疾患、神経性疾患・・・など。

 

なんでこういう状況なのか?
僕なりの推測ですが、
薬剤師は”医療に必要な科学者”
という位置づけ置かれた職種だから、
だと考えています。

 

ドイツやオランダから西洋医学を学び、
医学に自然科学を導入するようになった時代。
その時代に、増え続ける薬の専門性を高めた人で、

医学の知識がありつつ、なおかつ

科学にすごく詳しい医療スタッフが必要となっていきました。
その時代に薬剤師という職種が生まれ、
その時代に多く学校が増え始めたわけですから、
薬剤師は病気の専門家である以上に
科学者として優れていなくはならなかったのです。

なので、
必然的に大學等で学ぶべき病気の種類は狭められ、
科学の要素が増えてくるのは自然の流れなだ、
と僕は考えています。

 

ただ
病気に無知な薬剤師が悲観的になる必要もないな、
と僕は思います。

 

なぜなら
病気に無知でも、科学者としてはプロなのです。
科学のプロとして医療に関わればいいだけなんです。
科学や薬のプロがいるように
看護のプロの看護師がいて、
手術のスペシャリストの医師がいて、
介護のプロの介護士がいて、
たくさんプロフェッショナルの集まりによって、
医療は支え合っているのだと僕は思います。

 

なので、
病気を知らなからといって何も
悲観することはないのだと思います。
わからない部分をカバーし合って、
支えあえばいいだけなんではないでしょうか。
そういう社会の方が素敵だと僕は思います。

 

***合わせて読んでほしいブログ***

 

【薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ②~薬のない町の薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ③~お話ししか出来ない専門家~】

【薬剤師から鍼灸師へ④~シンプルに人の悩みに答えたい薬剤師~】

薬剤師から鍼灸師へ④〜シンプルに人の悩みに答えたい薬剤師〜

前回までのブログの続きになります。

・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながらも、
多くの患者さんと話すことができる毎日。

 

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田舎に住む多くの患者さんが

一番に不安はなんなのか?

それは

健康に問題があった時に
どこに相談していいのか分からない、
ということでした。

 

薬の事なら薬局に聞けばいいけど、
健康上こんな事態になった時に
どうしていいのか分からない、
誰を頼っていいのか分からない、
という悩みだったのです。

 

その悩み痛いほどよくわかりました。
なぜなら、田舎は頼れる医師が少ないのです。
田舎にいるほとんどもお医者さんは、

医者も大きな都市の大学病院から派遣されてきた医師、
もしくは2〜3年だけ居てすぐに転勤してしまう医師、

だったのです。
定住して定着して患者に寄り添って診てくれる医師は
そう多くないのが現状でした。
定住している数少ない医師も
多くの患者さんを相手にしているので、
一人の患者さんにつきっきりになるわけにいきません。

 

じゃ〜薬剤師がなんとかしてあげればいいじゃないか?
と思われるかもしれません。
今も数多くのことを勉強している
最中の僕が偉そうなことは言えませんが、
当時の自分は人の役に立てるほどの知識は
なかったと思います。

 

薬剤師は薬のプロなんです。
薬は正直勉強してきたけど、
病気については知らない事が
たくさんありました。
「え?それってなんの病気ですか?」
と思うことだらけだったのです。

 

僕は薬剤師として薬のプロとして
頼りになる存在でありたい、
という気持ちはありました。
でも、
多くの患者と話す事でもっと単純に、
「こんな時にどうしたらいいのか?」
という小さな悩みに答えられたらいいな、
って思うようになったのです。

 

そのためには、
もっと基本的な部分、
つまり、
病気の起源と症状と対処、
みたいな部分が欠けているのかな、
と思うようになりました。

 

***合わせて読んでほしいブログ***

【薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ②~薬のない町の薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ③~お話ししか出来ない専門家~】

薬剤師から鍼灸師へ③〜お話しか出来ない専門家〜

前回のブログ
の続きになります。
・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながら送る毎日。

 

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そんな中でも
多くの患者さんとお話しする時間が
持てた事は僕にとって大きな経験
になりました。

 

少し話が脱線します。

 

多くの患者さんと話ができたのは
他の誰よりも僕が仕事が
できない人だったからです。
正確に言うと、
患者さんと話をする仕事くらいしか

させてもらえないほど、
仕事ができない人でした。

 

新卒で生意気なだった当時。
先輩や上司に敬意を払う事すら出来ず、
敬語もろくにできませんでした。

 

何をするにも失敗ばかりで、
間違えばかりだったので、
お前に薬なんて触らせられない!!
丁寧に仕事をしろ!!
無責任に仕事するならやめてしまえ!!
そう何度も怒鳴ってくれた上司がいまいした。
こんなに怒ってくれる人がいるのに、
僕はふてくされたよう態度をとっていました。
悪循環を自分から作り出し、
雰囲気を悪くさせてたことが
何度もありました。

 

でも、
あの時僕があんな態度をしても、
諦めないで何度もしつこく
怒ってくれた上司がいたから、
今こうやって薬の事を考えられ、
薬剤師の仕事について改めて考えれる
ようになったんだ、と思います。
あの時、
ふてくされて逃げ出していたら、
今の自分はなかったのです。
当時の上司には本当に感謝しても
仕切れない思いです。

 

多くの患者さんと話す機会を得られたことで、
多くの患者さんの悩みや不安を直接聞く機会が
たくさん増えたことは、僕の考え方を
大きく変えるきっかけになったのです。

 

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