認識の違い③〜生きた人間と向き合うために必要な考えた方〜
【生きた人間と向き合うために必要な考えた方】
それは、医療を受ける患者を
ロボットの様な機械として扱わない様に努力する、
ということだと思います。
前回までの東洋医学と西洋医学の認識の違い
について読んでいただけたでしょうか。
【”数値化された基準”で決定される薬物治療の時代】
【”体のサインが基準”で決定される薬物治療の時代】
これらを一度整理すると、
①西洋医学の薬物治療の判断基準=数値化されだデータ。
②東洋医学の薬物治療の判断基準=体の変化。
【生きた人間と向き合うために必要な考えた方】
さて、今一度考えてみたいことがあります。
それは、
血圧っていくつが正常??
90歳のおじいちゃんとおばあちゃん
は同じ正常血圧ですか?
血圧には
グローバルスタンダードやジャパンスタンダードなどのように
人種差と考慮して血圧の基準自体にもたくさん種類がある。
さらに、
年齢・性別・体格・気温・気圧・湿度・
病態・病気の進行度、精神状態に応じて、
血圧って最も変化しやすい数値なんだよね。
なので、
何をもってして正常値って言えるのか、
適当な数値なんて答えられるわけない、
と僕は思う。
個々人によっても、
その人がいる環境、健康状態に応じても
正常な血圧の値って違うってことなんですよ~。
つまり、
”数値化されたていた基準”という考え方は
実はあまりにもあいまいなの事を意味しています。
では、
グローバルスタンダードやジャパンスタンダードの血圧の基準って
一体何なのか??
これは参考基準でしかないかな~って僕は考えてます。
現場で生きる医療を考えた場合、
目の前にいる患者さんは生きた人間です。
年齢・性別・体格・気温・気圧・湿度・
病態・病気の進行度、精神状態に応じて
血圧はすごく変化していきます。
そういう患者様を目の前にして
”数値化された基準”だけという考え方は
少し甘い考え方だとつくづく感じました。
そうは言っても
機械化が進む世の中で生きる我々の頭には
”数値化されたていた基準”が常にありますね。
しかし、
人間はロボットではない。
生きる環境、生きる人間関係、先天的な異常など
様々な要因の中で我々は生きていて、
それらに順応しながら人は生きている。
それを、
”数値化された基準”だけで
ロボットのように扱われてしまっては
それを医療を受ける人は
とても冷たい気持ちに陥ってしまう。
そういう寂しい医療にしないために、
”数値化された基準”以外に
もうちょっと視野を広てみる必要がある、
と僕は経験か感じました。