それでも、僕はこの道を選んだ。

多様な価値観を認めよう、そして自分の価値観を軸に生きていこう

薬剤師から鍼灸師へ③〜お話しか出来ない専門家〜

前回のブログ
の続きになります。
・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながら送る毎日。

 

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そんな中でも
多くの患者さんとお話しする時間が
持てた事は僕にとって大きな経験
になりました。

 

少し話が脱線します。

 

多くの患者さんと話ができたのは
他の誰よりも僕が仕事が
できない人だったからです。
正確に言うと、
患者さんと話をする仕事くらいしか

させてもらえないほど、
仕事ができない人でした。

 

新卒で生意気なだった当時。
先輩や上司に敬意を払う事すら出来ず、
敬語もろくにできませんでした。

 

何をするにも失敗ばかりで、
間違えばかりだったので、
お前に薬なんて触らせられない!!
丁寧に仕事をしろ!!
無責任に仕事するならやめてしまえ!!
そう何度も怒鳴ってくれた上司がいまいした。
こんなに怒ってくれる人がいるのに、
僕はふてくされたよう態度をとっていました。
悪循環を自分から作り出し、
雰囲気を悪くさせてたことが
何度もありました。

 

でも、
あの時僕があんな態度をしても、
諦めないで何度もしつこく
怒ってくれた上司がいたから、
今こうやって薬の事を考えられ、
薬剤師の仕事について改めて考えれる
ようになったんだ、と思います。
あの時、
ふてくされて逃げ出していたら、
今の自分はなかったのです。
当時の上司には本当に感謝しても
仕切れない思いです。

 

多くの患者さんと話す機会を得られたことで、
多くの患者さんの悩みや不安を直接聞く機会が
たくさん増えたことは、僕の考え方を
大きく変えるきっかけになったのです。

 

***合わせて読んでほしいブログ***

【薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ②~薬のない町の薬剤師~】