それでも、僕はこの道を選んだ。

多様な価値観を認めよう、そして自分の価値観を軸に生きていこう

薬剤師から鍼灸師へ④〜シンプルに人の悩みに答えたい薬剤師〜

前回までのブログの続きになります。

・田舎では薬がないという前提に立つ。
・薬がない中で出来る事はないか。
・田舎と都会の薬局の現場は違う。
・都会と同じような医療の必要性ない。
そんな事を考えながらも、
多くの患者さんと話すことができる毎日。

 

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田舎に住む多くの患者さんが

一番に不安はなんなのか?

それは

健康に問題があった時に
どこに相談していいのか分からない、
ということでした。

 

薬の事なら薬局に聞けばいいけど、
健康上こんな事態になった時に
どうしていいのか分からない、
誰を頼っていいのか分からない、
という悩みだったのです。

 

その悩み痛いほどよくわかりました。
なぜなら、田舎は頼れる医師が少ないのです。
田舎にいるほとんどもお医者さんは、

医者も大きな都市の大学病院から派遣されてきた医師、
もしくは2〜3年だけ居てすぐに転勤してしまう医師、

だったのです。
定住して定着して患者に寄り添って診てくれる医師は
そう多くないのが現状でした。
定住している数少ない医師も
多くの患者さんを相手にしているので、
一人の患者さんにつきっきりになるわけにいきません。

 

じゃ〜薬剤師がなんとかしてあげればいいじゃないか?
と思われるかもしれません。
今も数多くのことを勉強している
最中の僕が偉そうなことは言えませんが、
当時の自分は人の役に立てるほどの知識は
なかったと思います。

 

薬剤師は薬のプロなんです。
薬は正直勉強してきたけど、
病気については知らない事が
たくさんありました。
「え?それってなんの病気ですか?」
と思うことだらけだったのです。

 

僕は薬剤師として薬のプロとして
頼りになる存在でありたい、
という気持ちはありました。
でも、
多くの患者と話す事でもっと単純に、
「こんな時にどうしたらいいのか?」
という小さな悩みに答えられたらいいな、
って思うようになったのです。

 

そのためには、
もっと基本的な部分、
つまり、
病気の起源と症状と対処、
みたいな部分が欠けているのかな、
と思うようになりました。

 

***合わせて読んでほしいブログ***

【薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ②~薬のない町の薬剤師~】

【薬剤師から鍼灸師へ③~お話ししか出来ない専門家~】