薬剤師から鍼灸師へ②〜薬のない町の薬剤師〜
前回のブログの続きになります。
・田舎町で都会と同じレベルの医療の提供。
・都会と同じような医療の必要性。
そんな疑問を持ちながら続ける毎日。
当時、調剤薬局は、
医薬品の安定的な供給を図り、
薬を調剤して、
薬の使い方を病院と薬局で
二度チェックするため位置付けでした。
そして、
その調剤を行う技術料と
薬の扱い方の正誤性判断技術に
対価が支払われる仕組みです。
でも、なんかおかしいよな〜って今でも思います。
そもそもインフラが整備されている都市部は
医薬品の供給が早く、安定的に薬を生き渡せられます。
かたや田舎はそういうインフラはないので、
薬の供給が滞りやすい。
同じインフラがないのに、
都市部と同じ薬局の機能を
果たすことはできない、と思うんです。
より厳しい環境に置かれている薬局が、
インフラが整っている都市部と
同じ対価で支払う国民皆保険は
おかしいよな〜って疑問に感じていました。
そんな現実を目の当たりにしながらも、
こういう町で薬剤師として何がでるのか?
と僕自身そんな事を考えてました。
そこで、
田舎は薬が供給スピードが全然違うので、
薬がないという前提に立った上で考える
必要があると思いました。
なので、
都市部と同じ医療はありえない、
国民皆保険で担保している
どこで受けても同じ医療
という考えは田舎の現場では
ほとんど通用しない、
という側面に立って僕は
一から考えるようになりました。
***合わせて読んでほしいブログ***
薬剤師から鍼灸師へ①~田舎での薬剤師~
薬剤師から鍼灸師を志したのは25歳のとき。
その時何を考えていたのか、
改めて考えなおしてみました。
僕が当時勤務していたのは、
とある田舎町の調剤薬局。
田舎は医薬品の供給が
本当に悪い場所でした。
幸いにも僕にとっては、
そういう場所で貴重な経験をさせてもらい、
考える時間が持てた事は
本当にありがたく感謝しています。
医薬品が供給がどのくらい悪いかというと、
通常問屋の物流センターの市内にある場合は、
30分、遅くても1時間以内に医薬品が供給されます。
しかし、田舎では近くの物流センターまで
1~2時間かかる場所に位置しているのが大半です。
医薬品の配送は1日に1~2回程度。
なので、大至急で発注しても半日とかかかります。
全然大至急じゃないんです(笑)
どんなに在庫管理をしっかりやっていても、
今すぐ使いたい時に医薬品が手に入らないのです。
医薬品を供給をしっかり確保することも
薬剤師の大切なお仕事になります。
しかし、利便性が悪い田舎町には
限界があることを感じさせてくれたのです。
なぜなら、
都会と同じような医薬品の供給を
できるような体制になるには、
そのインフラ整備に膨大な時間とお金が
かかるからです。
そんな中でも田舎なりの方法で
できる限り医薬品の供給の
滞りをなくそうと日々奮闘していました。
そこで疑問に感じた事がありました。
国民皆保険制度では、
どこで医療を受けても、
どんな病院にかかっても、
国でしっかり育てた力を持った医者が、
どんな人でも平等に同じ技術レベルの医療が
受けれらることを保証しています。
その中で、”どんな場所でも・・・”
という部分が、
田舎の町で薬剤師として
育てていただいた僕にとって
疑問でなりませんでした。
田舎町で都会と同じレベルの医療を
提供する事に本当にできるのだろうか。
そして、
都会と同じような医療は本当に必要なのか。
そういう疑問が深まっていきました。
煽ってくる多くの不安に騙されていませんか?
前回の記事の続きになります。
・医療崩壊とTPPは関係ない
・医療崩壊で我々一般人ができることは何か?
というのが前回のお話しでした。
医療を崩壊させているのは
患者だけじゃない、
と僕は考えています。
医者も、薬剤師も、看護師も、
医療に関わる全ての人が関係しているので、
僕自身お決して他人事ではありません。
医療崩壊を防ぐために
我々ができる事とは何でしょう?
それは健康についての意識
を上げることだと思います。
下記の記事を御覧ください。
この記事を読む前までは、
意識というのは漠然とした考え方だ
と思っていました。
でも読んだ後は、
その漠然とした考え方にも
大きな価値があるのだ、
と感じました。
もし今健康に不安を感じている人がいたら、
医療従事者や医学に詳しい人が、
煽ってくる多くの不安に騙されないでください。
TPPが入ってこれば・・・
ガンになる前に・・・
大きな病魔が襲ってきて・・・
TVのCMで薬の話題・・・
インフルエンザが・・・
このように
いろんな不安を煽っていきます。
でも、
CTやレントゲンなくても、
薬や透析がなくても、
肺に影があろうとも、
健康で過ごしている街はありますよ。
夕張破綻から来年で
10年になりますね・・・。
それを教訓に出来たことは
一体なんだったのでしょうか。
***合わせて読んでほしいブログ***
STAP細胞から考えられる未来の医療
「あの日(著書。小保方晴子)」を読んでいます。 通常では、核からの指令によって細胞の運命は決定されていると考えられているが、実は細胞質の中に分化を決定しその状態を安定させる因子が含まれているのではないだろうか。 理系の方ではないとDNAとか出てくるので解りにくい。 細胞質はDNAを生かすための環境を整備している。 冷えやすい体質が原因で病気を引き起こした、 もう一度最初のスライドに戻ってみましょう。 さてさて、ここから我々の治療方法と大きく関わっていくのか
その中で共感出来る一文がありました。
それが我々の病気の治療の大きく変える
きっかけを秘めていると思いました。
今日はまずSTAP細胞が考え出された時の
根本的な考え方についてのお話です。
という一文である。
この内容を上の図にまとめてみました。
なので、まず大雑把に細胞を構成を考えてみた。
それが下の図です。
なので、
DNAを人に例えると、細胞質は人間が生きる環境になる。
そしてそれを病気に置き換えてみた。
それが下の図である。
というのが従来の考え方。
それに対して、
あなた生きる環境のせいで冷えやすい体質
を作ったために病気を引き起こした、
というのが小保方流の考え方です。
従来の考え方は、DNAが司令塔の役割。
DANの命令によって各器官の細胞に変化している。
それに対して、
細胞質がDNAを変化させて各器官の細胞が作られていく、
と小保方さんは考えた。
については明日以降にお話ししたいと思います。
何でも遺伝のせいにするのやめませんか
上記の図は細胞A:繊維芽細胞、細胞B:T細胞
という2つの細胞を用いて実験された結果である。
多くの医者が病気になっていく原因は
"遺伝"であると答える。
でも、本当にそうなのだろうか。
"遺伝"っていう理由をつければ
何でも丸く収められてきた現代人。
もちろんその考えも一理あると僕は思う。
しかし、今一度それを疑問に感じてほしい、
と思って今回記事にしてみました。
上記に結果からわかること。
細胞質の環境状態=細胞全体の作用
例えば、「がん」
上記の実験結果を踏まえると
細胞質の劣悪化が、
細胞をガン化させた、
と考えても何らおかしく無い。
なぜなら、
「ガン化という作用が、細胞質の劣悪化
という要因に依存して決定されたため、である。
逆に考えると、
細胞質を正常に保てば
ガンの増殖は防げるよ、
という発想が出てくる。
同じように、
細胞質の状態を正常に保つことで
多くの病気が減らすことができる、
と推測される。
細胞質の正常に保つ秘訣とは?
細胞質の状態を正常に保つ要因:温度とpH
・温度➡︎運動などによる体温に影響。
・pH(酸性度)➡︎睡眠や飲食物に影響
当たり前の話になってしまうが、
体温を正常保つこと、食生活に注意すること、
よく寝ること、運動すること
これらって実は科学的にも
証明されていることなんだよ、
と改めて感じる今日この頃・・・。
というこで、病気の根本原因は
遺伝?それとも、あなたの生活週間?